2007年8月23日木曜日

競馬にまつわる議論

競馬にまつわる議論

[編集] 外国の馬名の表記

日本の競走馬の名称は、カタカナ9文字までに制限されているが(競走馬#競走馬名参照)国際レースの増加などで、現地語で付けられている外国の競走馬の名称を、日本国内で何らかの形で表記する必要が増大している。通常は、日本の競走馬名と同様にカタカナで表記されることが多い。

ただ、一般的に外国語をカタカナ表記しようとすると、「v」や「th」、「l」と「r」、無声音、促音や拗音などの表現の問題がある。これは普遍的な問題なので、ここでは詳述しない。

競馬に関して特別に発生する問題は、いくつかの原因によって生じている。

1. そもそも元になる外国語の名前が、外国でどのように発音されているかが確定しない。

たとえば、フランスの首都はパリであるが、外国語表記では「Paris」である。フランス語では最後の「s」は発音しないから「パリ」だが、英語では「パリス」と「s」を発音する。

もしも「Paris」という名前の馬を、フランス人がフランス国内で所有しフランス国内で調教して競走に参加していた場合、カタカナ表記は「パリ」で異論ないところである。(それでも、できるだけ現地の発音に近づけようとすると「パヒ」のようになるのかもしれない。)しかし命名者がアメリカ人の場合は、彼は「パリス」のつもりで命名したと考えるのが自然である。また、フランス人所有であっても、フランスからアメリカに遠征に出れば、現地のアメリカ人には「パリス」と呼ばれるし、フランス人が所有しアメリカ国内で調教される場合や、途中で所有者が変わる場合、フランスで競走した後引退してアメリカに売却される場合など、どの時点での発音を採用するかでカタカナ表記は変動する可能性がある。

このように、命名の由来、命名者の発音、関係者の発音などが異なる場合、どれをカタカナ表記として採用するかの公式な規則はないため、扱う人によって表記が変わる。

2. 社会的に通例として普及している名称。

たとえば、「Mozart」という名前の馬がいた場合、これは音楽家の名前に由来するのであれば、日本での一般的な表記は「モーツァルト」である。仮にこの馬の関係者がすべてアメリカ人だった場合、彼らは「モザート」のように発音するので、そのとおりに表記するのであれば「モザート」が正確である。しかし、日本では「Mozart」を「モザート」と表記すると音楽家の名前とは通じなくなるため、「モーツァルト」が用いられる。

これは、現地の発音が確定しているにもかかわらず、日本での通例によって表記が変わる場合である。

さて、外国の馬名がカタカナで表現されて問題となるのは、以下の場合である。

1. 現役の競走馬として来日する。
2. 種牡馬か繁殖牝馬として輸入されて来日する。
3. 上記以外(来日しない)。

1の場合、ジャパンカップなどの国際競走に外国馬が出走すると、主催者であるJRAはその馬のカタカナ名を決める(このため例外的に日本の規則である「2文字以上9文字以下」の原則に当てはまらないカタカナで10文字以上の馬名の競走馬が出走する時がある)。 2の場合、その種牡馬ないし繁殖牝馬の所有者は、カタカナ表記を決める。

上記のいずれの場合も、最終的にはJRHR(財団法人日本軽種馬登録協会)が、当事者の申請を基に日本国内における公式な名称として登録する。そのカタカナ表記が妥当かどうか、センスがいいかどうかについて議論が起こることがある。いずれにしろ公式に使用する表記になるため、是否を問わず定着することになる。

3の場合は、いわゆる公式なカタカナ表記が制定されないため、議論が起こると決着がつかない。

以下は馬名表記が問題となった代表的な例である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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